スーパーカーなど超高級車は保険に入れない?!高級車の自動車保険事情について。
2021年05月10日
自動車の保険には加入が義務付けられている自賠責保険と、補償内容や特約を自分で決められる任意保険の二種類があります。自賠責保険の補償内容は、事故被害者への救済を目的としているため、単独事故や物損事故は補償対象となっておらず、補償内容の不足分を補うために任意保険に加入するのが一般的です。しかし、高級車やスーパーカーなどの超高級車は保険に入れないといわれています。
なぜ高級車や超高級車は保険に入れないといわれているのでしょうか。
高級車は車両保険に入りにくい
任意保険の基本補償は、人身事故を起こしたときに相手に補償を行うための「対人賠償責任保険」、物損事故を起こしたときに弁償などを行うための「対物賠償責任保険」、単独事故で自分だけがをしたときに受け取れる「人身傷害保険」、事故などで車が破損したときに修理費を補償する「車両保険」の四つがあります。
このうち、対人・対物・人身傷害については高級車や超高級車でも問題なく加入できますが、車両保険だけは加入できないことがあります。
修理金額が高い
高級車が車両保険に入ることができない理由の一つが、車両価格が高い車は修理費も高額になるためで、一般的には車両価格が1000万円以上になると車両保険加入を断られることが多いといわれています。
また、外車は国産車よりもパーツが高額で修理費が高くなる傾向があるため、国産車であれば車両保険をつけられる価格の車でも断られる可能性があります。
事故リスクが高い
スーパーカーは高価であるだけではなくスポーツカーであるため、事故リスクが高いとみなされて車両保険に入れないことがあります。
また、セダンなど自動車事故のリスクはそれほど高くないと判断される車でも、高級車は一般的な車両よりも盗難やイタズラの被害に遭うリスクが高いことから加入を断られることがあります。
審査が厳しい
高級車は盗難やイタズラなどの被害に遭いやすいため、シャッター付きの車庫に保管しているかどうかなど、被害リスクを下げるための措置がとられているかもチェックされることがあります。
また、車庫自体の状態はもちろん、車庫が増水しやすい河川の近くや地盤の悪い場所にないかなどを審査されることもあり、その結果によっては加入を断られる可能性があります。
加入できないわけではない
国産、外車共に高級車や超高級車は車両保険への加入が難しいというのは事実ですが、絶対に入ることができないというわけではありません。保険会社によっては高級車であっても車両保険に加入することができます。
ただし、当たり前ですが、高級車や超高級車は保険料が一般的な車両よりも高くなります。
まとめ
任意保険は文字通り「任意」であるため、加入するかどうか、どのような補償をつけるか個人の自由です。高額な保険料を支払ったり、保険会社を探したりするのが嫌だから任意保険に加入しないという選択肢もないわけではありません。
しかし、自賠責保険の補償内容や補償金額も十分とは言えず、任意保険に加入していないと万が一の際に対応できない、車を手放さなくてはならない可能性があります。
盗難などの被害に遭いやすく、修理費も高額になりやすい高級車だからこそ、任意保険、車両保険に加入することをオススメします。